Kei通信

なるべく健康、なるべく自然体。

南高梅のソーダ

梅雨入りも間近という朝、同僚から良い香りのする南高梅をいただきました。実家からたくさん送ってもらったので…と、出勤前にLINEがあったのです。

毎年梅酒を作っていた時期もありましたが、最近はどうもめんどくさいのが先にたって、お店に青梅が並んでいても素通り。なので、同僚から声をかけてもらった時は一瞬迷いました。いただいたらすぐに処理しないといけないよね。ちゃんと時間作って仕込みができるかな?

半分テレワーク中とはいえ、相当な面倒くさがり屋なうえにフルタイムの仕事の木曜日です。

でも、南高梅だし。

大きくて甘い梅干の姿が目に浮かぶ。あの梅をいただけるとは素晴らしいです。酸っぱいものはなんでもメチャ苦手ですが、南高梅の蜂蜜入りの梅干しはさすがに好きで時折、衝動的に買っています(近所のスーパーで。)

かくして約2キロの南高梅を我が家に連れ帰りました。

梅の実の香り。一盛りそこにあるだけでただならぬ幸せな香りを漂わせてくれます。これだけでもいただいた意味があるというものです。持ち帰って一日は何もせず、ただリビングに置いてひたすら芳香を吸い込んでいました。

しかしです。所々赤く熟し始めているから早くしないといけないのは明らかです。どうしよ?何作ろ?と娘に相談。梅干しにしたいけど、なにやら手がかかって敷居の高いもの、という思い込みから今回は梅干し作りは敬遠としました。

レシピを探してみつけたのがこちら。

梅の月向農園さんのホームページの中の「梅のある生活」コーナー。ここにたくさんのレシピが載っています。

梅をよくご存知の方は何を今さら?と言う話だと思いますが、南高梅は完熟した実が有名なのですね。そして完熟梅で作るものの代表といえば、梅干し。

対して、熟す前の青梅はエキスが出やすいため、梅シロップや梅酒に向いているのだそうです。

もう梅、青くないけど簡単そうなのがいいなぁ。とレシピと睨めっこ。手軽に作りたいのが先に立ち、我が家の半熟梅たちは半分をはちみつ漬けに。半分を甘露煮にすることになりました。甘露煮とはまた、ゆかしい言葉です。

翌金曜日の夜、ようやく梅を洗いました。梅の下ごしらえのページに書いてあった「水につけた瞬間の不思議な表情」も無事拝むことができました。1時間ほどアク抜きして、ザルにあげます。ホシはついていませんでした。たぶん、心優しい同僚が前もって取ってくれたのでしょう。

Nanko-plums in the water

さて翌日、既に土曜日になっていましたが、ドンキで大きな輸入の蜂蜜を仕入れました。ほんとは国産の蜂蜜が良かったけど、何しろお高い。1キロ買ったら数千円です(涙)。瓶を熱湯で消毒。昨日洗った梅の実は竹ザルの上に昨晩から広げてあったので、いい感じに乾いてくれています。実にフォークで穴を開けてから、瓶の中にそっと入れていき、最後に蜂蜜を縁まで流し入れます。

(ちなみに、蜂蜜を瓶の縁ギリギリまで入れたところなぜか翌日、瓶の蓋をモノともせず中から梅蜂蜜エキス入りの美液体が染み出して溢れてきました。これなんでかな?表面張力?)

残り半分は、甘露煮。と思っていたけどこの辺から持ち前のアバウトさが前面に出て来て、月向園さんのレシピの丁寧なてほどきをほぼ無視する形で梅を何回か茹でこぼしたあとは水と砂糖を目分量で投入し、20分ほど煮て、味見をしたらなにかが違ったので、白ワインをこれも適当に投入し、終始適当に煮上げてしまいました。雑な梅コンポートのでき上がりです。

早速味見。半熟梅を使ったせいか?安ワインだからか?雑な仕事のためか?なんか苦いぞ失敗かな。と最初は思いましたが、落ち着いて味わうとこのほんのりした苦さも清々しくて良いものです。瓶に詰め終えてみると…あららー何だこの充実感は?!

Nanko-plum comport
Nanko-plum compote

はちみつ漬けができあがるのはまだ先なので、お先にこのコンポートを楽しむことにします。そのままでも良いおやつですが、梅ソーダにするととても美味しいです。

梅の実1、2個とシロップをスプーン1杯か2杯、気分に合わせてカップに入れて、炭酸水を注ぐだけ。

炭酸水は家にあったもので特にこだわりはありません。近所のスーパーで2リットルのペットボトルを買っていましたが、重いので娘が箱でネット注文してくています。

炭酸がシュワーと上がる音、飲み口に広がる泡。

蒸し暑い季節が到来しています。湿度が高くて鬱陶しい。そんな中、梅ソーダは見た目も味も香りも申し分なく爽やかな本日の一杯です。

Nanko-Plum soda
Nanko-plum soda

余談ですが、紫陽花があちらこちら咲き乱れるこの季節。今年の紫陽花は例年より少し彩度が低いように感じます。花も自粛中なのでしょうか。

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